過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群とは、内視鏡の検査などで器質的な病変がないにもかかわらず腹痛や下痢、便秘といった腸の働きに問題が出てしまう疾患です。
人口のおよそ10%の人がこの疾患であると言われ、いわゆる「お腹が弱いひと」の多くがこの疾患であるとも言われています。
過敏性腸症候群の症状
主な症状は腹痛または腹部の不快感、それに伴う便通異常(下痢or便秘)です。排便によって症状が軽減したり、精神的なストレスで症状が増悪します。
症状の内容によって以下の3つのタイプに分類されます。
下痢型
・激しい腹痛が急に現れ、そのあとに下痢になる
・1日に何度もトイレに行く
・通勤・通学がある平日の朝から昼頃までに症状強く、それ以降は安定する
便秘型
・慢性的に腹痛や腹部の不快感がある
・便がうさぎの糞のようにコロコロしている(兎糞状便)
・排便時に腹部が苦しくなることが多い
混合型
・上記のような下痢型と便秘型を繰り返す
過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群になる原因は、はっきりとは解明されていません。
現在までの研究では「ストレス」「腸の過剰な運動」「腸の知覚過敏」の3つが過敏性腸症候群の発症に深く関係していると報告されています。
ストレス
強いストレスを感じると自律神経のバランスが崩れ、腸の働きが乱れてしまいます。
腸の過剰な運動
不規則な生活習慣や暴飲暴食などによって、腸が過剰に動いてしまいます。
腸の知覚過敏
ホルモンや腸内環境の変化によって、腸の知覚過敏を引き起こします。
一般的な治療法
過敏性腸症候群は腸に器質的な問題がないにも関わらず、腹痛や下痢・便秘といった症状が出る疾患です。そのため、まずは腸に問題がないかどうかを詳しく検査する必要があります。
血液検査や尿・便検査、内視鏡検査などをおこない、癌や炎症性の疾患がないかを調べていきます。そこで特に題が見つからない、さらにストレスなどで症状が悪化するような場合に過敏性腸症候群と診断されます。
一般的な治療としては「薬物療法」が中心として、「生活習慣の改善」や「食事療法」も行われています。
薬物療法
症状に応じて下痢止めや便秘薬、痛み止めに加えて、腸の運動を整える薬、腸内細菌の乱れを整える薬などが処方されます。
生活習慣の改善
適度な運動と正しい睡眠・休養を取ることと、ストレスを溜めないように生活をすることが大事になります。
食事療法
暴飲暴食、寝る直前での食事などは消化の負担を増加させるので避けた方がいいです。またアルコールや香辛料などの刺激も取り過ぎは良くありません。
骨盤王国では
骨盤王国では、過敏性腸症候群の方に対して「体全体へのアプローチ」を行なっていきます。
なぜなら、過敏性腸症候群は腸の問題ではありますが、体の歪みがあることで内臓の働きが悪くなると考えているからです。
たとえば、反り腰で骨盤が前傾する(前に傾いている)とその中にある内臓も前に下がりやすくなります。そうすると内臓は圧迫されて働きが悪くなることがあります。
この骨盤の傾きによって内臓の圧迫が原因で腸の働きが悪くなっているとしたら、いくら食事療法や腸の働きを整える薬を飲んだとしても便秘や下痢といった腸の症状を抑えることはできません。
このように、骨盤王国では腸だけでなく骨盤・姿勢など体全体にアプローチしていくことで過敏性腸症候群の症状を軽減していきます。
最後に
過敏性腸症候群があれば、仕事や私生活での外出など様々な場面で支障が出てしまいます。しかし、病院では投薬などの対処療法がメインになることがほとんどで、根本的な問題解決にならないことが多いのが現実です。
もしあなたが過敏性腸症候群でお悩みでしたら、一番に骨盤王国にご相談ください。