ジャンパー膝はオーバーユースだけの問題ではない!

〇ジャンパー膝はオーバーユースだけの問題ではない!

 

 運動をしていると膝の痛みはつきもの。勝利という結果を出すために練習を継続させる人、日々の仕事などの忙しさからスポーツを楽しみとして行う人、目的は人それぞれあると思われます。でも、好きでやっている運動がある日、膝の痛みが原因で行うことができなくなってしまったら・・・。
 

「ライバルに差をつけられるのが嫌だから痛みを我慢して練習する」、「膝の痛みは自然治癒力で治るだろう」と思っている方は多いのが現実です。でも、我慢したり、治ると思って軽く見ているとだいたいのケガや故障は大きなものとなり、練習が継続できない、生活に支障をきたすようになっていく、そして膝の痛み自体が治りにくいものになっていく。膝はトレーニングによっても痛みの再発を防ぐことが出来るし、神経系の働きを促すだけでもケガの防止につなげていくことが出来ます。

 

〇ジャンパー膝になる原因は普段の生活の蓄積と体の使い方や癖によっても起こる!

 ジャンパー膝は膝蓋腱炎とも呼ばれています。ジャンプや着地、ダッシュやストップなど急激な動作を繰り返すことによって膝蓋腱に生じるオーバーユース障害の一つ。ジャンプ、着地を繰り返す競技に多く、男性に多いのが特徴で中学生から高校生にかけて発症リスクが高くなります。

 トレーニングを積んでいくと、コンタクトスポーツである球技や格闘技など、外的要員によっても体が歪んでいきます。体が歪むと筋肉の張り方も変わってきます。
 この筋肉の張り方が変わってしまうと関節の動きも変わり、多くは悪い方向へと転がり痛みに発展していきます。この「歪み」というものは普段の生活の積み重ねになって蓄積されていきます。体に違和感や痛みを感じ始めると、そこをかばう感じで「体の使い方」も変わってしまい、そこから変な癖がつくと治るのに時間がかかるようになります。

 

〇運動後、膝や大腿部のケアが疎かになると痛みを発するようになる。

 ジャンパー膝の症状としてはジャンプや着地、長距離を走った、地面から足を蹴りだしたときの衝撃によって生じる膝のお皿の下あたりにある膝蓋腱部の痛みが代表的です。
 なぜ、このような痛みが出るのか、簡単にいうと大腿四頭筋の収縮に伴い、膝蓋腱に強い牽引力が繰り返し加わって生じるためです。

 このため、思い切って跳べない、しゃがめない、全力で走れない、座っている状態からどこかへ移動するときに動きずらいといった生活への支障が出たり、競技においてはパフォーマンスの低下へとつながっていってしまうのです。

 特に運動をされる方はトレーニング後のケアがジャンパー膝になることを防ぐことに大いに直結します。膝周辺のアイシングで関節の熱をとり、大腿四頭筋とハムストリングの柔軟性を保つためにストレッチを欠かさないなど疲労の回復に努めるといった意識が大切になってきます。

〇オーバーユースを含め、なぜ、体の使い方による癖などが原因でも起こるのか。

 オーバーユースがなぜ、起こってしまうのか。アスリートの方であればやはり目標達成というものが大きな動機付けとなって、痛みを我慢してまで練習を継続し、痛みが出るまで酷使し続けてしまうというのがあると思います。また、自分自身や同じチームメイトやライバルにも負けたくないというものもあるでしょう。

「痛みを我慢して」という言葉が出てきましたが、「痛み」を感じるようになると人はそこに負担をかけまいと無意識に痛めたところをかばうようになっていきます。それが間違った体の使い方の第一歩になっていきます。

 ジャンパー膝は大腿四頭筋などの膝の曲げ伸ばしによるオーバーユース障害といわれています。
 オーバーユースの原因はメンタル的なものもありますが、ダッシュやジャンプなどの切り返しといった各スポーツ動作において下肢の筋力は大切になります。左右差や四頭筋とハムストリングスの筋力差が大きければ大きいほど、その使い方に偏りが生じます。
 特にジャンパー膝では大腿四頭筋が過剰に収縮することで腱や付着部ある脛骨粗面に炎症が生じます。ジャンパー膝は腱に痛みが生じます。

 

〇多くの整形外科や整骨院などで行われていることとは?

 まず、炎症を抑えるために電気治療が行われています。また、初期症状では膝蓋腱の熱をとるためにアイシングを行うこともあります。

 リハビリテーションとして、競技特性やジャンプ、ランニング時の体の使い方、筋力、柔軟性をチェックして痛みの原因を探す先生もいらっしゃいます。

 痛みが引いてきたところから、特に大腿部は筋肉も多い場所なので、前、内、外、裏のもも、ふくらはぎのストレッチ、その他に膝蓋腱の負荷を分散させるために、お尻や周り、足首などのトレーニングも行います。
 これらのトレーニングを行った後にもアイシングを行うように指導するところも多いです。

 

〇骨盤王国ではどのように治していくのか?

 骨盤王国では痛いところだけに着目せずに、体全体のバランスをみていきます。簡単にいうと体は神経や筋膜の関係で全身がつながっています。日頃の生活習慣や姿勢、練習時の体の使い方などから、痛い部分に対して体のどことどこの部分に負担がかかっているのかを追及していきます。

 他にはないトントン療法では振動波で叩いている筋肉を柔らかくするのはもちろんですが、その付近にある関節などにも治療効果を与えてくれます。

 特に関節は付着している筋肉も多く、血流が良くなり、緩んでいくことで体の動きが良くなっていき、ジャンパー膝の症状改善にも大いに直結していきます。

 他にはない当院独自の治療方法をぜひ、ご体感下さい。

 

〇最後に

 ここまでジャンパー膝のことについてお伝えしてまいりました。

 特にアスリートの方やスポーツを楽しみたい方は膝の痛みを我慢して運動をやり続けてしまうことが多いです。しゃがめない、思い切って跳べない、走れないといったことがありましたら自分で判断せず、早期回復のためにも一度当院へお越しください。

痛いところだけにフォーカスせず、なぜ、そこが痛くなったのか、その原因の説明を伝えていくことを大切にしていきます。それが骨盤王国が大切にしているところでもあります。