はじめに
今回のブログでは、手足の指や手首などにこわばりが出ることから、気づかれる事の多い「関節リウマチ」の症状と、その対策法について、解説していきます。
関節リウマチとは?
関節リウマチ(略称:RA)とは免疫の異常によって、関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れが生じる病気です。免疫とは本来、外敵から身を守る仕組みですが、何らかの原因によって自分自身の身体を攻撃してしまう事があります。この状態は「自己免疫疾患」と呼ばれ、関節リウマチも、その中の一つです。
関節リウマチの場合は、関節の中にある「滑膜」という場所に対して、攻撃を仕掛けてしまい、その結果、滑膜に炎症が繰り返し起こってしまい、各種の症状を引き起こしてしまいます。
女性の発症率が男性の約4倍となっており、40~60歳代での発症が多いのが特徴です。
関節リウマチの原因とは?
免疫の異常によって起こる「自己免疫疾患」の一つであることはわかっていますが、その根本的な原因は未だによくわかっていません。遺伝的な要因や、喫煙、歯周病などの要因が関係あるのでは?と指摘されています。
関節リウマチの症状とは?
大きく「関節症状」と「関節外症状」に分けられます。
- 関節症状
手関節、膝関節などに各種の症状が起こる
代表的な症状として
・痛み
・腫れ
・熱感
・朝のこわばり感
が挙げられます。
これらの関節症状も、始めは軽い痛みや動きにくさといった状態ですが、進行していくと関節の変形や、関節自体の機能を損なってしまう事もあります。
また症状が左右対称に出ることが多い事が関節リウマチの特徴です。
- 関節外症状
・炎症の影響として→全身倦怠感、微熱、疲れやすさ、貧血
・目→強膜炎、乾燥性角結膜炎
・皮膚→皮下結節
・肺→間質性肺炎、肺繊維症
といった症状が出ることもあります。
関節リウマチの一般的な対処法とは?
「検査」
複数の検査の結果を勘案して、関節リウマチの確定診断を出す所から開始します。
・血液検査
「リウマトイド因子」と「抗CCP抗体」を調べます。
関節リウマチの多くの場合で陽性となりますが、陰性でも関節リウマチの場合があるために下記の検査と併用して判断していきます。
・画像検査
超音波検査やMRIによって、関節内の炎症を観察していきます。単純X線を用いた分類としてLarsen分類があり、そこに当てはめる見方もあります。
・問診所見
症状の持続時間、痛みや腫れのある部位、及び数などをスコア化していきます。
2010年に米国リウマチ学会による分類基準が発表されており、そちらを参考にする事が多いようです。
「治療法」
基礎療法・薬物療法・手術療法・リハビリテーションの4つが治療の柱となります。
・基礎療法
睡眠、体操、食事等の生活上の指導を行います。
・薬物療法
非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド、抗リウマチ薬が投与されます。関節の炎症が主な症状の基盤となっているため、炎症の抑制が基本の考え方になります。
・手術療法
症状が進んでしまい。関節の変形が強く出てしまった場合には人工関節を含めた手術の適応となります。
・リハビリテーション
痛みや腫れで身体を動かなさなくなることによって生じる筋力低下を予防する事や、残っている関節の動きの維持などの目的で行われます。リウマチの場合、初期の段階から積極的に行うようです。
関節リウマチの骨盤王国での対処法とは?
痛みの出ている関節に注目しがちですが、基本は身体のバランスから整えていく事から始めていきます。関節リウマチ自体の症状が出やすい手足であっても、身体のバランスが崩れていると負荷がかかりやすいのは、腰痛や肩こりといった他の症状と同じです。
今症状が出ている部位に「どのように」あるいは「どこから」より負担がかかっているのかを確認して解消していくような施術を組み立てていきます。
そうする事によって、今ある痛みのレベルが下がってくる事も考えられ、QOLの向上も目指すことが出来ると思います。
骨盤王国の手技も非常にソフトで、痛みを伴うようなものではないため、炎症がメインになっている関節リウマチでも安心して施術を受けられると思います。
終わりに
一度発症すると生活のレベルに支障が出やすい関節リウマチでお悩みの方も、一度骨盤王国にご相談下さい。
きっとあなたの力になれる事があると思います。