外反母趾について
はじめに
60歳以上の女性の3人に1人は外反母趾を発症していると言われています。
また若い方でも変形や痛みを訴える方も増えています。
病院で手術と言われたが、手術をしたくないという方も多くいらっしゃっています。
変形自体を元に戻すことは難しいですが、痛みを緩和していくこと、今までより足
の動きが良くなったなど改善したという方が多いです。
外反母趾とは?
「外反母趾」とは、足の親指が小指側に向かって曲がり、痛みが出たり、靴などでぶつか
って皮膚が赤くなり痛みが出る状態を表します。原因としては、足先を圧迫するような靴
の着用や加齢による筋力低下などが挙げられます。また、ハイヒールやつま先部分の細
い靴などが足先の圧迫につながると言われています。
外反母趾になりやすい特徴
●女性
●家族に外反母趾の人がいる
●親指が人差し指より長い
●ハイヒールなどの幅の狭い靴を履くことが多い
●膝が内側に入っている
●ペタペタ歩きになっている
上の3つは自分では変えられないので仕方ないと言えば仕方ないのかなと思います
が、4つ目以降は生活習慣や心がけで変えることが出来るので諦めないでください。
女性
外反母趾の8割は女性です。それはなぜかというと女性のほうが男性より筋肉や靭帯
の強度が違うのです。
女性はホルモンの関係で靭帯が緩みやすいなどもあり急に変形が激しくなったり痛
みが強くなったりすることもあります。
家族に外反母趾がいる
身長や体格などは半分以上が親の体質を受け継ぎます。また爪の形や皮膚の色な
どももちろん受け継ぎますので骨格も似てきます。 また同じような姿勢にもなります
ので外反母趾になりやすいという側面もあります。
親指が人差し指より長い
足の指の長さで親指が一番長いという方はどうしても外反母趾になりやすい傾向に
あります。なぜかというと、歩き方や靴の外力の影響を受けやすく、指が長い分曲が
ったときのインパクトも強いのです。
ハイヒールなどの幅の狭い靴を履くことが多い
これは言うまでもないと思いますが、女性などは特に狭く、ヒールがある靴だと正しい
歩き方ができませんので様々な足の問題を引き起こしてしまいます。
膝が内側に入っている
これは意外と知られていないのですが、O脚の方や女性でも半分以上の方の膝は内
側に回旋しています。このような状態ですと足首に負担がきてしまいます。特に外くる
ぶしの変形、それから親指の変形へと進行していきます。
ペタペタ歩きになっている
小さい子供から大人でもこの歩き方は一定数いらっしゃいます。この歩き方の悪いと
ころは足の指の筋肉を一切使うことがないということです。
指の筋肉がないのでゴルフボールくらいのサイズでもつかむことが出来ません。筋力
がないため変形するには時間がかからないので曲がるところまで曲がってしまうので
す。
外反母趾の痛みは足だけの影響ではない?
外反母趾の変形や痛みで外科手術で変形を戻すという治療法がありますが足は全
身を支える重要な器官ですので少しでも違和感があると別の部分に支障を生じてし
まいます。
外反母趾の手術をしている医師の方から直接聞いた話ですが、手術をしても3割強の
方が痛みや違和感を訴えるそうです。
ですので、外反母趾の術式は100種類ほどあり医師の技量が問われることになるようです。
一方、私たちは医者ではないので手術などで骨を切ったり、ボルトを入れるなどして
変形を解消することは出来ません。
やれることとしてはテーピングでの変形を解消したり、正しい歩き方、指の筋トレを教
えています。特に正しい歩き方や筋トレは筋力が衰えている方に取っていははじめは
きつく感じることもありますが、長期的にみて根本的な足の問題を解消する第一歩に
なります。
また、外反母趾の痛み言っても、親指の側面だけではなく、上や下などの痛みの位置
が違いますので足でも脛や膝の調整をすることで痛みの強さや質が変わってきます。
今まで見てきた方で足だけで解消した人は見たことがありません。やはり、足と身体
の比率は違いますがどんなに少なくとも2,3割は足以外の部分を調整しています。
9割身体、特に内臓などの問題で腫れや赤身が引いた方もいらっしゃいます。そのよ
うな方が器具や外科手術などで強制的に骨だけをまっすぐしても痛みは変わらない
可能性が高いでしょう。
外反母趾に似た足の病気
足の指が痛いからすぐに外反母趾だと決めつけるのは良くありません。足でも親指の
痛みはすべて外反母趾ではありません。
モートン病や強剛母指という足の病変がその最たるもので、モートン病は関節の変形
が強くなり歩くと人差し指の付け根に痛みを伴うというのが特徴です。親指は通常の
外反母趾より変形が強いことが多いです。
強剛母指は一見外反母趾と間違えやすいのですが、足に骨棘と呼ばれる「トゲ」がで
きるので、外科的にトゲを取らないと痛みは解消できないと言われています。
疾患が原因で足病変が起きることもあり、例えばリウマチによるクロウトゥ変形です。
不適切な靴を履いて長時間歩行を行ったため、足関節炎を生じてしまうなどもあります。
まず一度、病院で検査をしてから来ていただくのがいいでしょう。
外反母趾の方のための運動
①足の指のグーパー運動
足の親指のストレッチや指を広げようとする運動は、外反母趾の予防や対策になります。
足の指を「パー」の形に広げ、5秒キープ。
その後、「グー」の形にして5秒キープします。
これを10回ずつ行っていきましょう。
②ホ―マン体操
まず、ゴムひもを両足の親指にかけます。(ゴムひもがなければ、輪ゴムを数本束ねても可)
かかとの位置を変えず、指先をゆっくり広げたり、閉じたりします。
これも、10回ずつ行っていきましょう。
7.当院の施術方法
当院の施術方法は施術を受けることによって、5つの嬉しいポイントがあります。
1 疲れにくくなる。
2 寝ると自然に回復する体になる
3 症状が出にくくなる
4 身体全体のバランスが整い、姿勢が良くなる
5 身体が柔軟になる
骨盤王国日比谷整体院(併設 日比谷足改善センター)では、あなたのお悩みの根本原
因を独自の検査で把握することで、早期根本改善を目指します。
私たちの施術は、他のマッサージやボキボキ鳴らすような整体ではありません。トント
ン叩く施術になっています。
トントンと叩くことによって、血液循環が良くなります。血液循環が良くなると、身体
が回復しやすい状態になり、身体が休まりやすい状態を作っていきます。睡眠や脳疲労も
改善し、歪みも良くなっていきます。
●当整体院の他との違い
根本的な歪みから整えて、戻りにくい状態を作り上げるという所です。そのためには
まず体の循環を上げて歪みの少ない状態にする必要があるのです。そのために検
査をして1人1人に合わせた調整の後、ポイントであるお尻のトレーニングとアフタ
ーフォローに移ります。
①検査をして体の歪みをチェックする。
②血液循環整体(トントン整体)で歪みを無くし、改善しやすい状態を作る
③アフターケアと姿勢指導
外反母趾の改善方法
外反母趾は10人いたら10人、痛みの出かたや質、痛みの場所が違います。
その方の状態で足と体の施術の割合を決めていきます。基本的には5:5で進めてい
きます。
足の問題が強い場合は足の緊張をとる必要がありますので指と指の間の固くなった
筋肉を調整していきます。この時に痛みがある場合がありますが、処置を繰り返すこ
とで徐々に痛みは引いてきます。
内臓疲労や膝の調整が必要な場合、そこを先にすることによって短期間で回復することもあります。
さいごに
「このままの状態だと将来車椅子生活では?」と足改善センターに来られる方で症状がひどい方などはこのように心配がられます。
ただ、その方がずっと足の病変を放置していたのかといわれたらそれは違います。医療機関や、自分でのセルフケア、インソールなどの装具などを試してダメだったということで、最後の望みで来られたという方もいらっしゃいます。
外反母趾は足だけの問題ではなく、体の歪みや内臓の状態を無視した処置が多いことに憤りを感じています。
より多くの方にこのことを知ってもらい、昔のように足のことを気にせず過ごせるようになっていただければ幸いです。