大腿骨頸部骨折の最も多い原因は骨粗しょう症と言われていますが、その後遺症で最も多いのが「股関節の機能障害」と「股関節の痛み」です。
手術後のリハビリや体操を繰り返しても後遺症でお悩みの方は多く、そういった方に向けてなぜ後遺症が起きるのか、一般的な治療法、当院の考え方についてお伝えします。
大腿骨頸部骨折とは
太ももの骨を大腿骨と言いますがその上部は3つの部位で構成されています。
大腿骨「骨頭」「頸部」「転子部」の3部位です。その中でも頸部は構造上骨折しやすい部位になります。男性より女性が起こしやすく転倒や交通事故での骨折も多いですが、特に多いのが骨粗しょう症によるもので骨自体の弱化からくる骨折です。
受傷後は基本的に起き上がることはできません。他の部位と違い大腿骨頸部は構造上回復しにくい部位になりますので、早急に病院へ行きましょう。
大腿骨頸部骨折の後遺症
大腿骨頸部骨折の治療法は大きく分けて2つあります。金属の器具で固定する骨接合術と骨折した頸部から骨頭までを人工物に置き換える人工骨頭置換術です。
いずれの手術でも歩行障害や関節可動域制限、痛みなどの後遺症が起こります。
歩行や日常生活での動きが半年から一年後に骨折前の状態に戻るのは全体の50%程度と言われており、多くの方が何らかの後遺症で悩まれています。
・股関節の可動域制限
筋肉、腱の癒着等で足の付け根の股関節の屈曲伸展外内転などそれぞれの動きで制限がかかります。
・股関節の痛み神経痛のようなや神経痛のようなしびれ
上記の股関節可動域制限と関連して股関節屈曲時痛や歩行などの運動痛が起こります。
・足の短縮
骨粗しょう症で骨がもろい場合や転倒、交通事故で強い衝撃が加わった場合などの状態によって人工股関節置換術を行っても足の短縮が起こる場合があります。
これらの後遺症はどれか一つではなく複合的に起こります。
一般的な大腿骨頸部骨折の後遺症の治療法
後遺症の治療は基本的にリハビリになります。手術後は翌日からリハビリを行います。ベッドの上に座る練習から立ち上がり・歩行の訓練を行い、寝たきりによる筋肉の拘縮を防ぐためにストレッチや筋力トレーニングを行います。
術後のリハビリや生活で気を付けないといけないことは、股関節の脱臼です。筋肉の弱化もあり脱臼しやすくなりますので、日常やリハビリでの動作に注意が必要になります。
当店の考え方
大腿骨頸部骨折の後遺症でお悩みの方は非常に多いです。股関節の可動域や歩行痛などの運動痛です。一般的には歩行をはじめとした運動と股関節まわり、特に大腿四頭筋や大腰筋・殿筋をストレッチやマッサージを行います。それは有効で大切なことですが、当店では他にも大事なことがあると考えています。
それは身体を全体から見ていくことです。
股関節自体が構造的に良くなっていても、それ以外の足や上半身、さらには手術を行った反対側(右を手術したなら左側)の硬さや歪みの影響を受けている可能性が高いからです。
例えば、重心の偏り・足を組む・仕事で同じ動作を繰り返す等で股関節に負担がかかりやすく、転倒や交通事故が原因の場合は手をついた・全身を打った・片側からぶつかって反対側から地面に倒れたなど身体に大きな衝撃が加わっていることが考えられます。
そのような場合は、患部の股関節自体と手腕肩や首回りなどから全体のつながりを見ながら施術を行う必要があります。
当店では大腿骨頸部骨折の経緯や現在の状態を詳しく聞き取り、お身体全体を当店独自の検査・施術を行います。そうすることでいち早く大腿骨頸部骨折の後遺症を良くしていくことができるのです。
トントン療法とは
当店では独自の施術を行います。簡単に言えば、お身体をトントンと軽く叩いて刺激を入れ血流を良くします。
固まった筋肉や関節の周囲は血流が低下しています。転倒や事故で強い衝撃が加わったお身体はさらに全身が緊張し血液の流れが低下しています。その状態でいくら施術を行っても期待した効果が出ず、身体が回復することができません。
トントン療法で刺激を入れることで全身の血液循環を促し、身体自体の回復力を高めることでいち早くお身体を良くしていくことができるのです。
バキバキや強いマッサージではないので、高齢者や骨粗しょう症で骨自体が弱っている方にも施術を行うことができますので、安心してください。
最後に
大腿骨頸部骨折は手術を行いますし、寝たきり防止や筋肉の弱体化を防ぐために翌日からリハビリの必要があり、身体に負担がかかります。元々腰痛や頭痛などの不調でお悩みの方はさらにお身体に負担がかかり辛いことと思います。
そういった方々が、いち早くお悩み解決するためにまずは当店にお越しください。
大腿骨頸部骨折の後遺症でお悩みの方が笑顔になれるように全力でサポートを致します。